ミュージカル

博多座「ボニー&クライド」あらすじと感想

こんにちは。ひろりんです。

順番は前後いたしますが、引き続きゴールデンウィーク期間中のことを。

まほろばSing For Lifeゴスペルコンサートの前日、2025年5月4日は、博多座でミュージカル「ボニー&クライド」を観劇してきました。

今日はその感想などお届けいたします。

ミュージカル「ボニー&クライド」とは

ミュージカル「ボニー&クライド」は、1930年代のアメリカで実在した犯罪者カップルボニー・パーカーとクライド・バロウの生涯を描いた作品。2011年にブロードウェイで初演され、日本では2012年に濱田めぐみ&田代万里生で上演されました。今回は2025年新キャスト、新演出版の上演となります。

あらすじ

物語は、世界恐慌化のテキサス州。映画スターにあこがれるウェイトレスのボニー・パーカーと、貧困から抜け出すために犯罪に手を染めるクライド・バロウが出会い、恋に落ちます。二人は共に協力しながら脱獄や強盗を繰り返し、やがて「ボニー&クライド」として全国的に注目を集める存在となりますが、その逃避行の果てに待ち受けるのは、、、。

音楽と演出について

フランク・ワイルドホーンの音楽は、ブルースやカントリー、ゴスペルなど多彩なジャンルを取り入れ、登場人物の心情を豊かに表現していて、特に、「How ‘Bout a Dance」や「Dyin’ Ain’t So Bad」等の楽曲は観客の胸を打つ名曲として知られています。

私もブロードウェイキャストレコーディング版のサントラを聴いていて、ボニー役キャストであるローラ・オスネスの歌唱が素晴らしかったし、日本の初演版は観ていないのですが、YouTubeで観た初演版の濱田めぐみさんの「Dyin’ Ain’t So Bad」は涙が出ましたから、

歌を聴くために観劇を決めた、と言っても過言ではないという今回の観劇でした。

こちらが、ローラ・オスネスの「Dyin’ Ain’t So Bad」

演出については、今回の瀬戸山美咲さんの演出は初演のものよりも疾走感あふれる演出となっているそうです。

主要キャスト(2025年日本公演)

・クライド・バロウ:柿澤勇人/矢崎広(Wキャスト)

・ボニー・パーカー:桜井玲香/海乃美月(Wキャスト)

・バック・バロウ(クライド兄):小西遼生

・ブランチ・バロウ(バックの妻):有沙瞳

・テッド・ヒントン(保安官補):吉田広大/太田将熙(Wキャスト) 

・エマ・パーカー(ボニー母):霧矢大夢

・シュミット保安官:鶴見慎吾

感想(歌メイン)

今回、私が観劇したのは、柿澤クライド桜井ボニー吉田テッドの組み合わせでした。

柿澤さんのクライドは舞台を飛び跳ねて走って、客席に下りて座席に座ったりして、とても若々しいクライドで(実在のクライドも若かったのですが)、桜井さんのボニーは声もかわいらしく、若い二人だなー🌟と感じました。

ただ、この日、柿澤さんの喉の調子が良くなかったようで、、。

最初から、「ん?なんだかちょっと、、力で引っ張り気味の歌唱?」と少し気になっていたのですが、1幕の終わりの一番肝心なところで声が張れなくなって、まさかの裏声で(それにびっくりして慌ててオペラグラスで確認するくらいの違和感だった)

桜井さんが声量をあげて何とかカバーしようとされてましたが、そのまま休憩へ。

この30分で声が戻せるのか?と心配でした。

2幕の最初は高い音は裏声で何とか逃がしつつ歌ってましたし、ボニーと二人で歌い上げる部分も、桜井さんの可愛い感じの硬めの発声とぶつかりあってハーモニーがハマってなくて、あぁ、、、これはちょっと、、聴きづらいな、と💦

その後は持ち直して何とか最後までやり切った感じでしたが、万全の状態を観たかったな、、と、そこは正直、残念です!

しかし、プロでも本番でこういうこともあるのだな、と驚きでした。ある意味、レアなものを観たのかもしれません😅

お二人のアドリブ?のセリフの掛け合いや、マイクには入ってない二人のコソコソ話、柿澤さんの「片腕だけでボニーを抱っこ」など、ファンにとっての萌えポイントはたくさんありましたよ💖観劇後にパンフレットを見ると、実際にクライドがボニーを片腕で抱っこしている写真が載っていて、あ、これの再現だったのか!と分かりました。

活躍されている方はやっぱり華がありますわね🎇カッコよかったです!

テッド役の吉田広大さんは、上手い人だとは知っていましたが、やっぱり上手かった!あなたやっぱり上手いのねぇ、、と思いつつ、その歌う顔をオペラグラスでガン見。(上手い人の顔は観察したいのです)余裕ある歌声を安心して聴くことができました。

ブランチ役の有沙さんも、さすが元宝塚!という歌唱で抜群の安定感でした。

あとは、ちょっと気になったのは、ゴスペルシーンですかね、、。

ゴスペルシーンが出てくると、ゴスペル歌いとしては毎回どうしても気になってしまうのですが、今回も「うーん、ゴスペルではなく、アニソンっぽいなー」と感じましたが、やはりアニソン系のシンガーの方が牧師を演じられていたようでした。これはもう、仕方ないんでしょうかね、、。日本のミュージカルの歌であり、ゴスペルのステージじゃないですからね。

ちなみに初演の牧師は誰だったのかしら?と思って調べてみたら、つのだ☆ひろさんでした。おぉ、、それは良さそうじゃないか、、と思ってしまった私。ということは、ソウル系のシンガーさんなら?うーん、誰だ?久保田利伸さん?鈴木雅之さん?←ミュージカルには出ないだろうよw

ということで、物語やキャストよりも歌をメインに楽しみにしていた私にとっては、若干、不完全燃焼となった今回の観劇でした。

ちなみにこの作品は、5月12日にロンドンキャスト版のテレビ放送がございます。クライドは今回のトニー賞主演男優賞候補であり、サントラ盤のレコーディングキャストでもあるジェレミー・ジョーダンです。

https://www.nhk.jp/p/premium/ts/MRQZZMYKMW/schedule

日本版との演出の違いなど確認しつつ観てみようと思っています!

以上、「ボニー&クライド」@博多座の観劇記録でした!

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