こんにちは。ひろりんです。
2025年4月22日、博多座で「レ・ミゼラブル」を観劇してきました。
前回はまだコロナの影響の中での公演でしたので、
確か2回分のチケットを手に入れていたのに、
1回は感染者激増の時期と重なって観劇を諦めた記憶があります。
それ以来のレミゼですが、今回は、本当にあっという間に全公演ソールドアウト!
何とか1枚だけ入手することができました。
という事情で、キャストの組み合わせもなにも選ぶことも出来なかったのですが、
今回は、そのおかげの?発見もあったなと感じています。
こちらが今回、私が観劇した回のキャストの皆様です。

では、まずは「レミゼレミゼって世間は騒いでるけど何なん?」という
ミュージカル沼に足を踏み入れていらっしゃらない方のために、
軽く作品についての説明から。(知ってる方は飛ばして読んでくださいね)
作品について
原作はヴィクトル・ユゴーの名作小説
レ・ミゼラブルは、19世紀フランスの文豪ヴィクトル・ユゴーが1862年に発表した小説が原作。
原作は超大作で、ジャン・バルジャンの生涯を軸に、愛・許し・革命・社会主義といった
壮大なテーマを描いています。
フランス革命ではない
よく誤解されますが、「レ・ミゼラブル」に描かれているのは、1789年のフランス革命ではなく、
1832年の6月暴動(学生や労働者による反政府の市民蜂起)です。
主要キャラクターとその関係性
・ジャンバルジャン:元囚人で主人公。改心し、新しい人生を歩む。
・ジャベール:警官。法の正義を信じ、ジャンバルジャンを追い続ける。
・ファンテーヌ:貧しいシングルマザー。娘コゼットのために命を削る。
・コゼット:ファンテーヌの娘
・マリウス:学生革命家。コゼットに一目ぼれする
・エポニーヌ:マリウスを密かに想っている少女。テナルディエ夫妻の娘
・テナルディエ夫妻:コゼットを虐げる宿屋の夫婦。エポニーヌの両親。
全編ほぼ歌
これは他のミュージカル作品と大きく変わる点です。
今回の博多座でも、幕間に「こんなに歌ばかりだと思わなかった」と話している方の声を耳にしましたが、
本当に、歌ばかりです。ほぼすべてのセリフを歌で表現している、と考えてください。
キャストは有名無名関係なく、全員オーディション
今回の2024-2025年公演も、誰でも応募できる形式でオーディションが実施され、
キャストが選出されました。
代表曲
何といっても、「民衆の歌」
こちらは、アンジョルラスの呼びかけに市民が集まりバリケードを作るシーンです。(最後も歌うよ)
あえて映画版を載せてみます。
レ・ミゼラブルは映画化されていますので、劇場に行くのはハードル高いなという方には映画版もお勧めです。
今回のレミゼの感想
やはりレミゼは特別で、最初のオーケストラのジャッジャジャーン♪で
あぁ、レミゼだ、、と毎回、胸が熱くなります。
そしてレミゼの魅力と言えば、アンサンブルの声!
今回は、全体的に歌の迫力が増している!と感じました。特に女性キャストの皆さんの歌声が力強く、
女声だけで歌われる「一日の終わりに」や、「Lovely Ladies」は「筋力強め」という感じで、
バシバシ歌う感じが、まるで引き揚げられたばかりのブリのようにビチビチや!と、
大変好みでございました。(ゴスペル歌いですので、力強い歌声が大好きです)
(大漁のイメージ)

各プリンシパルキャストのソロ歌唱についても、より一層、
「歌詞をセリフとして感情を乗せて表現する」という面が強化されていて
本来メロディーがついているはずの部分で、一瞬感情を爆発させるような表現が随所に見られました。
楽しみにしていた木下晴香ファンテーヌも、歌の中で悲しみや必死の懇願などを
しっかりと表現されていて、その健気な姿に涙が、、。
あの、泣きの表現から本当の泣き声にならずに歌えるのが、やはり、プロはすごい。
晴香ちゃんが好きすぎて、ファンテーヌ以外の役(市民)をこっそりやっている場面でも
その姿に目がいってしまい、
「は!晴香ちゃんがいる♡ 市民の中に紛れておられるが、輝きが隠しきれていない♡」
と観察してしまいました。
そして初めてのルミーナエポニーヌは、噂通りの力強さ!!
オン・マイ・オウンの、♪幸せの世界に縁などなーい!♪が
♪なぁぁぁぁああいっ♪と
バーン!!と爆発するような迫力で、その後の一瞬の静寂に「すげぇ。。」と固まりました。
それ以外のシーンでも動きのキレもすばらしくて、「自分、めっちゃバネありますからっ」という感じの、
生命力あふれるゴム毬みたいなエポニーヌでした。
ルミーナさんは韓国版のレミゼでもエポニーヌを演じられています。
こちらが韓国バージョン。言葉は違っていても、その素晴らしさは伝わると思います!
そして!今回の観劇で一番の驚きは、染谷テナルディエ!
出てきた瞬間から、あら?なんだか?ロックスターみたいなビジュアルじゃない?と
意外に思いつつ見ていたら、なんと、動きもアクロバティックで、
テーブルの上で頭つけて倒立したり、側転したりで、こんな身軽なテナルディエ!??と驚きでしたし、
歌も、いろんな声の種類を使い分けて表現されていて、とても素敵で、
もう途中から、テナルディエをガン見!!
こんなにテナルディエをガン見したことないかもしれない笑
終演後に、「いやー、すごい良かったよね、染谷さん」と思いつつ検索していましたら、
「まるでジャックスパロウ」というコメントをお見かけし、
あ!それや!!と大きく頷きました。
海賊系テナルディエ、ぜひこれからも演じて頂きたいです!
以上、2025年レミゼ@博多座 の感想でした。
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