こんにちは。ひろりんです。
2026年4月7日、博多座で上演されたミュージカル『レイディ・ベス』夜公演を観劇してきました!
2017年以来の久しぶりの再演は、キャストが一気に若返ったことが大きな話題となっていましたが、ある作品との“共通点”も強く感じました。
それがミュージカル『SIX』です。歴史の中の女性たちをどう描くか——この視点で観ると、『レイディ・ベス』の魅力がさらに浮かび上がってきます。
■作品概要
ミュージカル『レイディ・ベス』は、イングランド女王エリザベス1世の半生を描いた歴史ロマン大作。
脚本・歌詞:ミヒャエル・クンツェ、音楽:シルヴェスター・リーヴァイ、演出:小池修一郎。
一方で『SIX』は、ヘンリー8世の6人の妻たちが“自分たちの物語”をポップコンサート形式で語る新感覚ミュージカル。
この2作品、実は同じ歴史を“別の角度から切り取っている”という点で非常に興味深い関係にあります。
あらすじ(レイディ・ベス)
16世紀イングランド。王ヘンリー8世の娘でありながら、母アン・ブーリンが処刑されたことで、王位継承から遠ざけられた少女ベス。
彼女は地方で静かに学問に励みながら生きていたが、異母姉メアリーが王位に就いたことでその運命が大きく動き出す。
宗教対立、権力争い、そして恋。
愛する人と自由に生きるか、それとも国を背負う女王として生きるか――。
“エリザベス1世”になるまでの葛藤と決断が、ドラマティックに描かれる。
主要キャスト&役柄紹介
私が観たほうのキャストは太字で表記しています。
レイディ・ベス(エリザベス)
- 小南満佑子/奥田いろは
知性と情熱を併せ持つ主人公。
小南満佑子は確かな歌唱力と繊細な演技で知られ、『レ・ミゼラブル』などで活躍。
奥田いろはは乃木坂46所属ながら舞台経験を積み、フレッシュなベス像を提示。
ロビン・ブレイク
- 有澤樟太郎/手島章斗
ベスが心を寄せる青年。自由と愛を象徴する存在。
メアリー・チューダー
- 丸山礼/有沙瞳
ベスの姉であり女王。強烈な信念と孤独を抱える複雑な人物。
フェリペ(スペイン王太子)
- 内海啓貴/松島勇之介
政治的結婚の象徴となる存在。
ロジャー・アスカム
- 山口祐一郎/石川禅
ベスの教育係であり精神的支柱。重厚な存在感が作品を支える。
代表曲
この作品の代表曲といえば『秘めた想い』。こちらの平野綾さんの歌唱を聴いて楽しみにしていました。
今回の小南さんの方が、平野綾さんよりもクラシック寄りの裏声発声が多かった印象です。(個人的には力強い発声の方が好みだけど、それはもう好みの問題なので、裏声が良くないという意味ではございません。)
旧上演との違い
・ベスの人物像がより等身大に
・ドラマのテンポが整理され、感情の流れが明確に
・音楽表現の厚みが増し、アンサンブルの迫力が向上
“女性たちの視点”がより前面に出るようにアップデートされているそうです。(以前の公演は観てないので検索した情報)
私は旧キャストの公演は観ておらず、旧キャストについてもベス(平野綾さん・花總まりさん)しか知らずに今回の公演を観たのですが、なんかロビンは育三郎っぽい?フェリペは古川雄大っぽいか?なんて考えながら観て、幕間に旧キャストを確認したらそのとおりだったので、一人でニヤニヤしてました笑
■『SIX』との関連性・共通点
ここが今回の観劇で個人的に一番面白かったポイントです。
①同じ「ヘンリー8世の時代」を描いている
『SIX』の主人公である6人の王妃たちは、まさに『レイディ・ベス』の主人公ベスや姉メアリーの“家族”でもあります。
・アン・ブーリン(ベスの母)
・キャサリン・オブ・アラゴン(メアリーの母)
つまり、『SIX』は“母たちの物語”、『レイディ・ベス』は“その娘の物語”とも言える構造です。
そのせいで、アン・ブーリンだのキャサリンだの名前が出るたびに、脳内で『SIX』が現れるw
『SIX』のアン・ブーリンはコチラの面白キャラ
『レイディ・ベス』のアン・ブーリンはこちらの、娘を想う母(霊体)。全然イメージ違いますね笑

ちなみに、メアリーの母であるアラゴンは、『SIX』日本公演版ではソニンさん&鈴木瑛美子さんが演じてました。あぁ、観たかったなぁ。。
②女性が「語り直す歴史」
『SIX』では王妃たちが自分の人生を“自分の言葉で取り戻す”のに対し、
『レイディ・ベス』では、ベスが“他者に翻弄される人生から、自分で選び取る人生へ”と変化していきます。
③“愛か権力か”というテーマ
『SIX』では愛のために破滅した王妃たちが描かれますが、『レイディ・ベス』では“愛を捨てることで生き延びる女性”が描かれます。
この対比もとても興味深いですね!
④音楽スタイルの対照性
・『SIX』:ポップ/ロック/コンサート形式
・『レイディ・ベス』:クラシカルで壮大なミュージカル音楽
観劇感想
今回の『レイディ・ベス』を観て強く感じたのは、この物語は、SIXの“その後”、であるということ。
母アン・ブーリンが命を奪われた歴史の先に、その娘は、“絶対に同じ運命を辿らない”ために選び続ける人生を歩む。
そしてラスト。
一人の女性が“国家そのもの”になっていく瞬間は、華やかでありながら、その覚悟の重さが、ひしひしと伝わり孤独で切ないものでした。
『レイディ・ベス』は、歴史大作としての魅力に加え、“女性の生き方”を問う作品。
そして『SIX』と並べて観ることで、
・母たちの物語
・娘の物語
という二層構造で、より深く楽しめる作品です。
もし機会があれば、この2作品はぜひセットで体験していただくと良いのではないかと思います。
以上、今回は
ミュージカル『レイディ・ベス』と『SIX』についてお届けいたしました!
ランキングに参加しています。いいね!と思ったらこちらをクリックお願いします。